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ヤフー、電子メールの容量を無制限に ...

 米ヤフーがフリーの電子メールサービスの容量を無制限にする。現在の容量は1ギガバイトであるが、5月から容量を段階的に引き上げることを計画している。これによって、電子メールで最大の競合相手で、現在2ギガバイトと2.8ギガバイトの容量をそれぞれ提供しているマイクロソフトとグーグルを一挙に上回ることになる。すべてのユーザーが無制限の容量を利用できるようになるのは数カ月後になる予定だという。

 第4位の電子メールプロバイダーであるタイム・ワーナーのAOLは昨年夏から無制限の容量をフリーで提供し始めた。 ヤフーの電子メールサービスはAOLの5倍の規模であるため、ヤフーが無制限の容量を提供するためには、AOLを大幅に上回るリソースが必要となる。

 ヤフーのメール部門を統括するジョン・クレマー氏は28日の同社のウェブサイト上での発表で「二度と過去のメッセージを削除する心配をしなくてもよい自由をユーザーに提供し、デジタル・ストレージの新たな地平を切り開くことを非常に喜ばしく思う」と記している。

 容量の拡大は、3年前のヤフーの電子メール哲学からの劇的な転換を示している。当時ヤフーがフリーで提供していたのは4メガバイトで、100メガバイトの容量を利用するためには年間約50ドルの料金を課していた。しかしグーグルが2004年の4月にGmailを開始したことで電子メール市場の競争風景は一変した。Gmailでは当初1ギガバイトの容量をフリーで提供し、現在の2.8ギガバイトになるまで着実に容量を増やしてきた。

 ヤフーや競合企業は、電子メールサービスが、ユーザーの頻繁なサイト訪問を生み出し、広告販売の機会を増加させるとの考えから、ストレージ容量を増強するために数百万ドルの投資を積極的に行ってきた。ストレージのコストが年々低下していることも大容量の提供を容易にしている。また、写真や音楽などのデジタルメディアの普及などから大容量のストレージへの需要が高まっている。

 ヤフーは無制限の容量提供が同社の電子メールサービスの10周年を記念するものだと述べているが、今回の決定の1ヶ月前には、グーグルがGmailの招待制を完全に撤廃し、すべてのユーザーにサービスを開放するという、ヤフーにとって深刻な脅威をもたらす出来事があった。

 市場調査会社のcomScore Media Metrixによると、2月のヤフーの電子メールサービス利用者数は2億4,300万人で、次いでマイクロソフトが2億3,300万人、Gmailは前年から68%増の6,200万人で第3位だった。第4位はAOLで5,000万人。

 ヤフーの容量拡大は、現在の容量制限の近くにも達してない多くの電子メールユーザーにとっては関係が薄いものとなるだろう。これがマイクロソフトが直ちにヤフーに対抗する計画を立ててない理由の一つだ。マイクロソフトは28日の声明で「保存容量は、ユーザーにとってもはや大きな問題ではなくなっている」と述べている。

 グーグルは年間145メガバイトのペースで電子メールアカウントの容量を増やしている。このペースが保たれれば、容量は3年間で3.27ギガバイトに達する。同社の広報担当Courtney Hohne氏は28日、現在この方式を変える計画はないと語った。また、先月のインタビューで同社の共同設立者セルゲイ・ブリン氏は、より多くの容量を望むユーザーには小額の利用料を課すようになる可能性が高いことを示唆した。
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